グローバル・バイオベンチャー・キャピタルであるAN Venture Partners (ANベンチャーパートナーズ、以下「ANV」)は本日、さまざまな分野で豊富な経験と知識を兼ね備えた4名のアドバイザーを任命したことをお知らせします。アドバイザーはそれぞれの経験を活かし、日本から革新的なサイエンスのシーズを発掘し、世界的なバイオテクノロジー企業に成長できるよう支援するANVの取り組みを強力にサポートすることになります。

ヴィッキー・サトウ博士は、複数の製薬会社の上級役員や生物学の教授職を経て、現在はARCH Venture Partnersのパートナー、バー・バイオテクノロジーおよびデナリ・セラピューティクスの会長を始め、複数のバイオテクノロジー企業や製薬企業の顧問を務めています。このほか、上場企業のアクオスとアロジェン・セラピューティックスの取締役も務めています。直近ではブリストル・マイヤーズスクイブおよびボルグワーナーの取締役を歴任。2006年から2017年まで、ハーバード大学ビジネス・スクールの経営実践学および同大学の分子細胞生物学の教授を務めました。

ポール・ロスマン氏は、リウマチの研究者および分子免疫学者として豊富な経験を有しています。アイオワ大学およびコロンビア大学で要職を務め、ジョンズ・ホプキンス医学部では、前学部長兼CEOとして、医学部とジョンズ・ホプキンス・ヘルス・システムを統括しました。また、全米医学アカデミー、米国芸術科学アカデミー、米国科学振興協会、ASCIの会員です。米国医師協会のメンバーでもあり、2014年には会長を務めました。メルク、ラボコープ、USCヘルスシステム、サウジアラビアのキング・ファイサル・スペシャリスト病院・研究センターの理事も務めています。

瀬口二郎氏は、経験豊富なインベストメントバンカーで、ANVのアドバイザーの中でも、異なるスキルでの貢献が期待されます。東京銀行(現三菱UFJ銀行)でキャリアをスタートさせ、コーポレート・ファイナンスおよび資本市場を担当し、東京とニューヨークで勤務しました。1999年にメリルリンチ(現バンク・オブ・アメリカ)に入社し、重要なポストを歴任、日本法人の社長、アジア太平洋地域のグローバル企業・投資銀行部門の責任者、およびアジア太平洋地域全体の共同社長を務めました。2023年末にバンク・オブ・アメリカを退職した後、HillhouseおよびANVのシニアアドバイザーへと転身しています。

中内啓光博士は、医師・研究者として輝かしいキャリアを有し、その革新的かつインパクトのある研究は、先駆的な単一造血幹細胞移植から、異種間臓器生成の研究まで多岐にわたります。これまで、東京大学医科学研究所の教授として幹細胞治療の研究に従事したほか、幹細治療研究センターの創設ディレクターを務めました。2014年からは、スタンフォード大学で遺伝学の教授を務めており、東京医科歯科大学の特別榮譽教授も兼任しています。

ANベンチャーズのマネージングパートナーであるホーン川嶋健は次のように述べています。「この度、各分野を代表する、素晴らしい実績を持つ4名の専門家をANVのアドバイザーとして迎えることを大変嬉しく思います。新たにチームに加わるアドバイザーの方々は、日本のサイエンスと米国の資本市場での経験を融合させることでスタートアップ企業を成功に導き、日本のバイオテクノロジーのエコシステムの進化に貢献することを目指すANVに、大変貴重な知見と経験を提供してくれると確信しています」

ANベンチャーパートナーズについて

ANベンチャーパートナーズ(ANV)は東京とサンフランシスコを拠点とするバイオベンチャー・キャピタルです。ANVは、日本からサイエンスのシーズを発掘し、世界的なバイオテクノロジー企業を育成することに注力しています。