グローバル・バイオテクノロジー・ベンチャー・キャピタルであるAN Venture Partners(ANベンチャーパートナーズ、以下「ANV」)は、製薬業界の研究開発分野を世界的に牽引してきたミカエル・ドルステン氏が、ANVにアドバイザーとして参画することを発表しました。

ANVのマネージング・パートナーを務めるホーン川嶋 健は、次のように述べています。「ドルステン氏のような卓越した人材をANVに迎えることができ、大変嬉しく思います。当社は常に最高の人材から学ぶことを重視しています。製薬業界において、ドルステン氏ほど研究開発と経営において豊富な実績を有する人物は非常に稀で、今後、彼からの学びが、ANVのさらなる成長に大きく寄与すると確信しています」

ドルステン氏は次のように述べています。「私は日本のサイエンスの強さと奥深さに、常々敬意を抱いてきました。そのため、日本の革新的なサイエンスを世界に届けるというANVのミッションに共感しており、今回参画できることを非常に嬉しく思います。また、ANVは極めて短期間で素晴らしいチームを結成しており、その起業家精神には深く感銘を受けています。共にどのような成果を生み出せるかを楽しみにしています」
 

ミカエル・ドルステン PhD アドバイザー

ドルステン氏は著名な医師・科学者であり、長年にわたり製薬業界で研究開発分野を牽引してきました。最高科学責任者(CSO)兼R&D部門プレジデントとして16年間ファイザーに在籍し、その間35を超える医薬品・ワクチンの承認と、150を超える新薬候補の臨床試験入りを主導しました。また、COVID-19パンデミックへの対応においても中心的な役割を果たしました。

ワイス、ベーリンガーインゲルハイム、アストラゼネカなどでも要職を歴任。OrbiMed、ATP、ファイザー・ベンチャーグループなどでのベンチャーキャピタル経験を有し、1,000億ドル規模の企業取引にも携わりました。

現在は、アジレント・テクノロジー、ノボ ノルディクスファーマ、Rocket Pharmaceuticalsなど上場企業の取締役を務めるほか、Orbis Medicines、Immunai、Arbor Biotechnologies、ブラックストーン、GV、ベイン・アンド・カンパニーなど複数の企業において会長、取締役、あるいはアドバイザーを務めています。また、オバマ、バイデン、トランプ各政権の公衆衛生政策や、英国政府のG7議長国としてのパンデミック対応においてアドバイザーも歴任しました。

 
ANベンチャーパートナーズについて

ANベンチャーパートナーズ(ANV)は東京とサンフランシスコに拠点を置き、日本の革新的なサイエンスと米国のスタートアップ・エコシステムをつなぐことに特化した、グローバルなバイオテクノロジー・ベンチャーキャピタルです。「AN Venture Partners I, LP」は、総額2億米ドルで2025年6月にクローズしています。ANVは、スタートアップの立ち上げや育成において豊富な経験を持つ日本と米国のベンチャーキャピタリストによって2022年に設立されました。ANVは、日本のバイオテクノロジー・エコシステムの強化に積極的に取り組んでおり、その一環として、「Science2Startup Japan(S2S Japan)」を立ち上げました。