グローバル・バイオテクノロジー・ベンチャー・キャピタルであるAN Venture Partners(ANベンチャーパートナーズ、以下「ANV」)は本日、新たな投資先企業であるクリスタリス・セラピューティクス(以下、クリスタリス)が、痛風治療薬の開発推進を目指し、2億500万ドルのシリーズA資金調達を実施したことをお知らせします。クリスタリスは、痛風分野における日本の優れた創薬力とグローバルな知見を融合することで、痛風治療に革新をもたらす治療薬の開発を手がけるバイオ医薬品企業であり、本ラウンドはNovo Holdings、SR One、Catalys Pacificが共同投資家として主導しています。

ANVは、Perceptive Xontogeny Venture Funds、Lightstone Ventures、abrdnが運用するファンドなど、世界有数の多くの投資家とともに本資金調達ラウンドに参画できたことを大変光栄に思います。

今回調達した資金は、クリスタリスの主力開発品である、1日1回経口投与のURAT1阻害薬「ドチヌラド」のグローバル第3相臨床試験の開始を後押しするものです。

ドチヌラドは、富士薬品が創出した痛風治療薬で、広範な臨床試験により高い安全性と有効性が確認されており、すでに日本、中国、フィリピン、タイで承認されています。本資金調達により、クリスタリスは、既存治療で十分な効果が得られない痛風患者さんに対し、有効なセカンドライン治療薬が限られている米国および欧州において、アンメット・メディカル・ニーズに応える開発をさらに加速していきます。

クリスタリスのプレスリリース全文(英語)は、こちらをご覧ください。
クリスタリスの詳細は、同社のウェブサイトをご参照ください。

 
ANベンチャーパートナーズについて

ANベンチャーパートナーズ(ANV)は東京とサンフランシスコに拠点を置き、日本の革新的なサイエンスと米国のスタートアップ・エコシステムをつなぐことに特化した、グローバルなバイオテクノロジー・ベンチャーキャピタルです。「AN Venture Partners I, LP」は、総額2億米ドルで2025年6月にクローズしています。ANVは、スタートアップの立ち上げや育成において豊富な経験を持つ日本と米国のベンチャーキャピタリストによって2022年に設立されました。ANVは、日本のバイオテクノロジー・エコシステムの強化に積極的に取り組んでおり、その一環として、「Science2Startup Japan(S2S Japan)」を立ち上げました。